■住宅への侵入阻止 |
侵入者の目でお宅をチェックしたことがありますか? 侵入者は、下見を怠りません。狙われにくく、侵入されにくい「防犯住宅」にするためには、 まずは狙われやすく、侵入されやすい住まいを知ることです。 ■侵入犯罪の統計資料も合わせてご覧ください。 |
1.侵入者の手口を知ろう ■侵入犯罪の統計資料も合わせてご覧ください。 | |
◆ 侵入口はここ 最も多いのが、窓。窓ガラスを破り、手を差し込んでクレセント錠を外して侵入します。 泥棒は、ドライバー1本さえあれば、侵入してきます。 鍵を玄関先の植木鉢の下やポストに隠して外出するのも危険です。 侵入者はしっかりと見ています。 |
◆ 住宅対象侵入窃盗の侵入口 (平成16年1月〜6月)警察庁資料 |
◆ 侵入者の必需品 侵入者は、ドライバーをはじめピッキング用具や金づちなど、さまざまな工具・器具を 持っています。 例えば、一定のドライバーは「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律」 (いわゆるピッキング防止法)で定められた指定侵入工具で、業務などの正当な 理由がなく隠し持っていると、この法律の違反となります。 「こちらの資料」もご覧ください。 |
|
◆ 下見は万全! 侵入者は、下見を行うケースが多いといわれます。 そのチェック項目は、「(1)留守かどうか (2)侵入しやすい家かどうか (3)逃げやすいか どうか」などです。 <侵入しやすい家かどうかのチェックポイント> ● 庭木など死角になるものがあるか。 ● 足場になるものがあるか。 ● 窓のクレセント錠の位置が開けやすいところにあるか。 ● 犬がいるか。 <逃げやすいかどうかのチェックポイント> ● 駅に近いか。 ● 立ち話をしている人がいるか。 ● 通行人が多いか。 ■侵入犯罪の統計資料も合わせてご覧ください。 ◆ 留守を見抜く技 侵入者が留守を見抜く方法で最も多いのが、意外にも「インターホンで呼んでみる」。 インターホンが鳴って、出てみると誰もいない。こんな経験をしたことがありませんか。 すぐに悪戯と判断しないで、外に出て、周囲に不審者がいないかどうかを確認して ください。 郵便受けに新聞や手紙が溜まっているのも危険。旅行などで留守にする場合は、 新聞をとめましょう。 |
|
◆ 5分が分かれ目 侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかると侵入者 のほとんどはあきらめるといいます。「侵入に時間をかけさせる」。 これが、侵入されるかどうかの大きなポイントになります。 「防犯建物部品」はこの5分を基準に制定・試験が行われています。 ◆ ジロジロ見ないで 侵入者は、「近所づきあいが良く、連帯感のある住宅街」を嫌います。 犯行をあきらめた理由で多いのは、「近所の人に声をかけられたり、ジロジロ 見られた」です。 不審者を見かけたら、まずは「何かご用ですか?」などと声をかけましょう。 日頃から近所づきあいを大切にすることが、犯罪に強いまちづくりにつながります。 |
|
2.箇所別の侵入阻止対策 「防犯性の高い建物部品」の使用を前提としています。 | |
■玄関ドアの対策 最近は、強引に短時間でこじ開ける手口が増えています。 とにかく頑丈なドア、性能の高い錠前で5分以上抵抗することです ■主な侵入手口は ・ピッキング ・カム送り解錠 ・サムターン回し ・錠破り(ドア錠こじ破りなど) ・ガラス破り ・郵便受け部への攻撃 ・ドアスコープへの攻撃 など ◆主な侵入対策は ・ 防犯性能の高い錠前にしましょう。 ・ 補助錠を取り付けましょう(ワンドア・ツーロック)。 ・ ドアの隙間にガードプレートをつけましょう。 ・ 錠の取り付け部を補強プレートで補強しましょう。 ・ 防犯サムターンに交換するか、サムターンにカバーをつけましょう。 ・ アラームなどの防犯器具をつけましょう。 ・ 郵便受けから手や器具が入らないよう、ドア内側にカバーをつけましょう。 ・ ガラスは防犯合わせガラスにするか、防犯フィルムを貼りましょう。 ・ 植栽を低くするなどして、見通しを良くしましょう。 ・ 照明・防犯灯などで明るくしましょう。 ・ 留守と思われない工夫をしましょう。 |
|
■勝手口の対策 どうしても死角になりがちな勝手口。塀を見通しが良く、乗り越えにくいもの にしたり、植栽の位置を変えたりして、できる限り道路などから見えやすく しましょう。玄関と比較して防犯性能が劣ることのないように留意しましょう。 ■主な侵入手口は ・錠破り(ドア錠こじ破りなど) ・ガラス破り ・焼き破り など ◆主な侵入対策は ・ 外から見通しを良くしましょう。 ・ 防犯性能の高い錠前にしましょう。 ・ 補助錠を取り付けましょう。 ・ ガラスは防犯合わせガラスにするか、防犯フィルムを貼りましょう。 ・ アラームなどの防犯器具をつけましょう。 ・ ドアの隙間にガードプレートをつけましょう。 ・ 出入口付近は常に整理整頓し、侵入器具となるようなものがないようにしましょう。 ・ 腰板(ドアの下部等にガラスの代わりに、使われる不透明な板)が薄いプラスチック 等だと簡単に破られます。丈夫なものに替えましょう。 |
|
■窓の対策 ●戸建て住宅の場合、窓からの侵入が約6割を占めています。 まずは見通しを良くし、防犯性能の高いガラス(防犯合わせガラス、防犯合わせ 複層ガラス)やロック付きクレセント、補助錠などでしっかりとガードしましょう。 補助錠はなるべく上かまちに取り付けると、こじ開けられにくくなります。 雨戸は、防犯性能の高い、雨戸錠が各戸板に2ヵ所以上ついたものをお勧めします。 木製の敷居は雨戸が外されやすいので、雨戸外れ止めをつけましょう。 雨戸錠は上下とも施錠し、なお内側のサッシも必ず施錠しましょう。 ●小窓も油断禁物!できる限り見とおしを良くし、外部から簡単に接近できない ように工夫しましょう。 面格子が2階への足場にならないように留意しましょう。また、防犯性能の高い、 壊されにくく簡単に外されない丈夫な面格子を取り付けましょう。 ●2階といえども、油断は禁物です。ベランダの掃き出し窓が侵入口になる ケースは多いのです。 ■主な侵入手口は ・打ち破り ・こじ破り ・焼き破り ・戸外し 格子外し・格子破りなど ◆主な侵入対策は ・ 見通しを良くしましょう。 ・ ガラスは防犯合わせガラスにするか、防犯フィルムを貼りましょう。 ・ 補助錠を取り付けましょう。 ・ ロック付きクレセントにしましょう。 ・ 雨戸錠を各戸板2ヵ所以上つけ、雨戸外れ止めをつけましょう。 ・ 防犯性能の高い面格子を取り付けましょう。 |
|