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畳のお手入れ 編 |
◆畳のお手入れ |
日本人の心を和ませてくれる、畳。傷めないようにするためには、日頃のお手入れが肝心。
畳とうまく付き合って、少しでも長持ちさせましょう。 |
■畳と長く付き合うための注意点
畳の表面のイグサは白土をつけて干したもので、汚れを防いでいるのですが、水拭きをすると、せっかくの白土が
とれてしまいます。なので、水拭きは禁物。また、畳は湿気や強い日差しも苦手。日陰を選んで、敷くようにしましょう。
畳の上からカーペットやビニールシートを敷くのもダメ。湿気が放出されず、ダニの温床になってしまいます。
また、重いものを置くときは敷物をあてるようにしましょう。
《畳にへこみができたら》
固く絞ったタオルを2枚重ねて、へこんだ部分にあてます。
次に、タオルの上からスチームアイロンを軽くあてます。
少しあてたらアイロンをはずし、タオルはそのままにしておきます。
これを何度も繰り返すと、へこみはある程度元に戻ります。
《定期的にお手入れしよう》
年に1度は、畳をあげて干しましょう。
干すことにより、畳の湿気を取り除き、ダニの発生を抑えることになります。
畳の表は日光が当たると、黄色く変色するので、必ず裏返して干すように。
裏を日光によく当てながら、叩いてホコリを払います。
畳床のホコリは、掃除機をかけてキレイに。
畳を干した後は、元の位置に戻しましょう。
畳の裏返しは3〜4年、その後3〜4年で表替えといわれています。
《日頃のお手入れ方法》
畳の目に沿って、カラ拭きをしましょう。ペーパーモップを使うのも便利です。
全体的に汚れてきたときは、固く絞ったぞうきんで手早く拭き、そのあと乾拭きしましょう。
また、ときどき水に酢を入れたものに布を浸し、固く絞って拭くのもおすすめ。
その後、乾拭きして、湿気をよく取っておきましょう。
掃除機をかけるときも、畳の目に沿って、ゆっくり動かしてください。
畳の縁にもホコリがたまりやすいので、先の細いノズルを使って吸い取りましょう。
酢には殺菌をしたり黄ばみを防いだりする隠れた効果が。掃除機などでゴミやホコリを取り除いたあとに、酢を混ぜたお湯でふき掃除をすればOK。酢の量はお湯の半分くらいが目安です。但し、たたみの縁は変色してしまうこともあるので、ふかないようご注意を。
《畳が黄ばんでしまったら》
ぬるま湯に、レモン5個分の絞り汁を入れましょう。
その湯に浸した布を固く絞り、畳の目に沿って拭きましょう。
また、ミカンの皮10個分を水で煮た液を使ってもキレイになります。
柑橘類には漂白作用があるので、畳の黄ばみを抑えてくれるのです。
《タバコで畳に焼け焦げをつくってしまったら》
オキシドールをガーゼにしみ込ませて叩くという方法もありますが、サンドペーパーでこすり取る方法の方がおすすめ。サンドペーパーをちぎって指先に巻き付け、畳の目に沿って軽くこすります。これで、焦げ跡がかなり目立たなくなります。ただ、このままだと、ささくれ立ってくるので、水で3倍くらいに薄めた木工用接着剤を塗っておきましょう。
《畳にカビが生えたら》
まず、ゴム手袋を着用し、水で薄めた漂白剤で、カビを拭き取ります。
次に、アルコールを布に染み込ませ、丁寧に拭き取ります。
最後に、よく換気すれば、OK。